TweetとNoteのあいだ

日記の亜種

2023-01-01から1年間の記事一覧

イノセンス

具合がすこぶる悪い。部屋から出られずにいる。どうも胃腸炎らしい。クリスマスとはつくづく縁がない。高3の時分の12月25日は、持病のリハビリで隣駅へ行ったものの予約時刻をすっかり勘違いしており、数十分うろうろと歩いては時間を潰した。曇り空の夕暮れ…

From POPMAN'S WORLD

詳しくは紙の日記をご覧ください!俺しかご覧になれないけれども!という方針なので、ざっとしか書けませんが。 武道館ライブたのしかったー。帰る場所があって幸せだと思った。 このあいだFSN歌謡祭で共演した竹内涼真くんが登下校のときに全力少年やらガラ…

自己満足/SNS批評はどこにあるのか

人間界では「自己満足=悪いこと」とされることが多いけれど、しかし逆にですよ、自己すらちゃんと満足させられない奴に何ができるんだろうか?と。おおよそ近ごろの僕自身のことを思い浮かべての話。 たとえば「人の目に触れない紙の日記をガチで書く」とは…

なめてんじゃねー

今日はイリヤ・チャヴチャヴァゼ『旅行者の手紙』の読書会をし、その後もいろいろ話して楽しかった。 ふと思ったけれど、リアルで人と話していて虚しさを感じることは減ってきた。それは近ごろ話が通ずる人というか、興味関心の近しい人とばかり話しているか…

君の一所懸命な筆跡へ

ポケットの中、あのころの自分の痕跡を探すように机の引き出しをあければ、在りし日の読書日記がそこにある。ネットでも紙でも、昔書いていた文章がすぐに見つかるところは自分の几帳面さに感謝している。(Twitterもアーカイブ残しときたいけど、データDLし…

批評について

俺はやっぱり自分のなかの「批評」を終わらせるために批評をやってるんであって、批評を続けるために批評をやっている人とはやっぱり違う、と思った。そりゃ後者のほうが偉い。自分よりも世界のことをちゃんと考えている感じがする。けれどそうはなれない。 …

サマソニの合間

昨日からサマソニに来ている。やみくもに騒ぐのは得意ではないけど、お祭り事は嫌いじゃない。 沖縄の女王のステージに打ちのめされてちと疲れたので幕張の駅近くのそば屋へ行き、よく冷えた山菜そばと、にしんの甘露煮を食べた。食べているうち、幕張はよう…

道楽馬鹿に流離う雌鹿

まあなんつーか、「ほんとの自分とは」なんてしゃらくさいことを言い募っても仕方ないが、仮に自分の原型みたいなものがあるとしたら、そいつはテキトーに絵を描き、PSPで存分にゲームをし、ロックとポップの狭間の音楽をテキトーに聴き、武道を嫌々やり、ネ…

観世音

今日も惨めに探している。体と心をこの現世に繋ぎとめるもの。 呼吸が止まる。ひとときの救いで息を吹き返す。その繰り返しで永らえる。 繋ぎとめるものは何だろう。自分の力ではどうしようもないゲーム。初めから幕が引かれようとしている舞台。かの崇徳院…

鳥の鳴く声だけが

蝉の鳴く声はまだ聞こえぬほどの初夏の昼下がり。近所の川沿いのベンチに座る。ちょっとばかり虫に刺されたり、日の光が肌を焦がしたり、そういうことが気にならないくらいに静寂の音を聴く。ずっとずっと求めていた。漂流者にも故郷喪失者にもなれずに、し…

目を瞑る

夜が人に優しいのは、弱き心と一緒に目を瞑って、世の奥底にある真実にめいっぱい怖気づいてくれるからで、そこに向こう見ずな勇気なんてものは必要がない。 寝ずに明けてしまった朝は憎く後ろ暗い。行こうか逃げようかと告げる夜を裏切ったような心持ちにな…

或る現代人の内傷

先般、自分のやっている同人誌用にひとつの文章を書いた。その難物がどうも精神のうちのどこかに甚大な内傷を生じさせたらしく、あれ以来気分がすぐれない。気の落ちたときに書くことの多いこのブログですら、数日ほどのあいだは書こうとしても書けなかった…

肌を焦がすような

いま、5月の文学フリマに出す文芸誌(『現代人』第二号)の準備をしている。というか、重い重い腰を上げてようやっと準備を始めた。 同人活動で文章を書くのはそれはそれで難しい。僕は商業デビューとかに興味あるわけじゃないから、もし完璧にチューニング…

空の井戸/人肌の白湯/熱いシャワー

空の井戸から水なんて汲めるだろうか?と、しきりに虚しく問うていた。 けれど考えてみれば、別に、僕はそもそも水を汲みたいわけではなかった。僕にとって大事なのは、空の井戸が、たとえずっとずっと空だとしても、「そのままでいい」と赦してあげることだ…

ルーレット

ああ、そうだね、まわりで起きる悪いことはぜんぶぜんぶ自分が悪いね?もっと善き人なら、自分と違った誰かならよかったね。 歪んだ認知は治らない。現実に囚われる想像力の貧しさが淋しい。いろんなことがどうでもよくなってしまう。来世にベットしてみよう…

終電から降りる

終わりのない夜道をいくら歩いても凍えなくって済む季節になった。そっちがその気ならお望みのままに。歩くリズムで文章を少し。 新しい映画とか小説とかマンガとか、ちっとも見れない日々が続いている。見てもきっと、その作品自体が好きなのか、それとも「…

唯の印氣の染みの黒熅れ

今日は人生でそうそう何度もできやしないような文章体験をした。描けない明日を、それでもまたかろうじて生きていけるような。 忘れるな、忘れるな、忘れるな、絶対に忘れるな。あの一瞬の火照り。血が出るくらいにぐっと掴んで二度と離すな。 感謝の気持ち…

創作から遠く離れて

どうも。夜半にこんな場末の文章を読んでいるあなたに乾杯。酒は手元にないので、iMUSEです。知ってますか?イミューズ。最近好きな飲料です。健康に良さげなテキストをパッケージ表面に纏っているので、飲んでてそんなに罪悪感がないやつです。ちなみにいつ…

Breed the bird

バラバラに千切れて愛玩動物の餌になった紙芝居。荒野。地ならしの音。燦々と照る陽がやがてこの星ぜんぶを呑み込むまでに、喜び下手は治ってくれるだろうか。ノヴァーリスのロマンの挫折? 聞き耳に胡坐をかいた様式の末路? 砂塵煉獄? 「いろんなものに興…

太陽と姫

よき生産者。よき消費者。批評。空談。五感のうちのより多くを震わせられるもの。それが叶わないもの。体験。複製芸術。汗を流す畑。つんざく地下の部屋。静かな住宅地。空気の振動。あくまでも情報でしかないもの。かたちあるもの。かたちのないもの。——あ…

beyond the words

最近のつぶやき、というか、脳内のTwitterでつぶやいたやつ。ブログのコンセプトにも合ってるでしょう。この記事自体も、仰々しくシェアはせずひっそりと。 🐤人って、「新しいもの」なんてほんとに求めてるんでしょうか?そこが疑問。とくに日本では。 なにか…

キャラと諦めについて

「人間/キャラ」、という、よくわからない二項対立っぽいものがこの世にはあります。たとえばよくありそうな議論としては、現実の人間を「キャラ」=類型的なものとして捉えるのはけしからんことで、人間を「人間」=複雑な奥行きを持ったものとして捉える…

危うきに近寄る

迂闊にも自分で長年蒔いた種が、芽吹き、枝をのばし、醜い花を咲かせている。未来を見据えぬ者には然るべき罰。真黒な暗愚の君子蘭、太い茎がなかなか切れずに枯れるのを待つ。待っているうちにやがて全部が終わるなら、はなからその葉は心中道具にでもして…

なにかを言うことと言わないこと

ネット・リアル問わず(どちらかというと当然ネットで多いけれども)、近頃「それってわざわざ言葉にすることなんだろうか」という気持ちを抱くことが多い。 自覚があるけど、僕はかなり「思っていることを言葉にしない」人だ。鍵をかけたアカウントは一応あ…

切れ端等

勉強: 危険なので、そろそろ一旦やめるべき頃合いなのかもしれない。世の親御さんは子供に「勉強しろ」と言うけど、それは勉強の真のヤバさを知らないからだ、と千葉雅也が言ってたけども、実際僕の人生が傾いているのだってひとえに勉強のせいにしてもいい…