昨日からサマソニに来ている。やみくもに騒ぐのは得意ではないけど、お祭り事は嫌いじゃない。
沖縄の女王のステージに打ちのめされてちと疲れたので幕張の駅近くのそば屋へ行き、よく冷えた山菜そばと、にしんの甘露煮を食べた。食べているうち、幕張はようやく日が落ちて涼しくなってきた。とはいえ歩くと汗ばんでくる。
自分の日程的には、あとはケンドリック・ラマーの降臨を待つだけである。
いまは不思議な心持ち。特段ぐったりもしていなければ、逆に、ふつうなら味わうべきであろう高揚感があるわけでもない。目に焼き付けようという気負いもない。ことによると、数曲を聴いたところで帰路につくかもしれない。
神社にお参りをしに行くときと同じような平熱の静謐さ。自分にとっての神というよりは、ヒップホップにとっての、ブラックカルチャーにとっての、そして人々にとっての。多くを背負いすぎて、神となってしまった男。
ならばこちらが立つべきは全体を俯瞰できるスタンドなどではなく、アリーナだ。みうらじゅん流の教え「仏像は座って見よ」と同じように、見上げたいものを見上げることができるのがアリーナという場所のいいところである。
というわけで、ちょいと拝みに行ってこようと思う。
ちなみに今回観たラインナップとしては、NewJeans、WetLeg、Blur、The Snuts、sumika,Awichといった面々で、とりわけBlurは美しかった。日を改めて何かを書こうにも、その美しさを文字や言葉で表せと言われたらちょっと自信がない。