TweetとNoteのあいだ

日記の亜種

太陽と姫

よき生産者。よき消費者。批評。空談。五感のうちのより多くを震わせられるもの。それが叶わないもの。体験。複製芸術。汗を流す畑。つんざく地下の部屋。静かな住宅地。空気の振動。あくまでも情報でしかないもの。かたちあるもの。かたちのないもの。——ああ、そうか、あなたはちゃんと信じられているんだね。五感で感じる享楽。土の中から。それがいかに尊いことか、愚かしい五年前の僕はまだ分かっていなかった——。人間らを集めた宴。結局はそいつが価値ってやつだろうと山の王者の放言。果実と人間。一次産業。存在。虹色に輝く秘密のレシピ。LとR。コンプレックスを埋められるのはほんとにそんなことだけだろうか。キャラクター。言語化できるもの。論理化できないもの。早くなにかをやれと急かされる。見栄。屈折。高飛車な羞恥心。情報過多な現代に、情報なんてさらに増やしてどうするんだい、と湖のほとりに佇み自決の詩人。睨む剣豪。張りつめた白髭。甘噛みの跡。一粒の麦。食事。栄養分として腐りきったスマートデバイス。「ひとくちひとくち、よく噛んで食べなくちゃねえ?」頭の奥。耳の表面。スープになった霧。折れたペンは刃に勝てない。無意味。雨音。誰の目にも鮮烈な橙のスプラッシュ。だからただその地へ足を運んで。早く早く、と言わないで。