TweetとNoteのあいだ

日記の亜種

イノセンス

具合がすこぶる悪い。部屋から出られずにいる。どうも胃腸炎らしい。クリスマスとはつくづく縁がない。高3の時分の12月25日は、持病のリハビリで隣駅へ行ったものの予約時刻をすっかり勘違いしており、数十分うろうろと歩いては時間を潰した。曇り空の夕暮れを照らすクリスマスツリーが物悲しくも綺麗であった。これ以降、クリスマスの思い出というのは特段ない。

 

少なくともパソコンを触れてはいる以上、病人の中では比較的元気な部類に入るはずだが、こういう時はぼんやりとテレビを観るに限る。昨日は今田耕司小泉孝太郎が結婚願望について語ってはヒロミと藤本美貴に突っ込まれ、今日は明石家さんま大泉洋が北海道を旅していた(これは再放送)。スタイルが古かろうが何だろうが、頭を使わずに観られて面白いのでテレビは良いと思う。ただし今やっているらしいM1というのは、どうも敷居の高いハイカルチャーという感じがして未だに観れずにいる。

 

DOESに、風邪を引いたときのことを書いた一曲がある。『イノセンス』というタイトルは慧眼だと思う。具合が悪いときは余計なことなんて考えていられない。その素朴さが、バンド自体の持つシンプルさとよく噛み合っている。後悔しないために感じるまま、イノセンス。元気になってしまえばまた無垢ではいられないのかな。だとすると、「元気」っていうのはそもそも何だろうか。