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日記の亜種

五月十九日/解呪の祭りへ

近ごろ仕事関係の慣れないことに頭を使っていて、ストレスがすごい。ていうか現実世界のことを考えてる時点でそれはもう俺にとっちゃ「慣れないこと」である。フィクションのこと考えるのなら得意なんだけど。まあそれもこれも呪いを解くため。

 

現実を全部全部カリカチュアだと思い、舌先三寸やりすごし、薄目を開けてちらり見るくらいがちょうどいい、だなんて甘えた気持ちは浮かれた春と一緒に左様ならしたい。

 

自分で自分を縛っているその呪いは、甘い甘い花に似ている。背筋伸ばして咲き誇る姿に、吸い寄せられては酔いしれる。で花が落ちたあとには何にも残らない。見えない憧れを追い求めては、今日も明日もさまよい続ける。

 

そのひとつ、「文学」という呪いを解呪するために来週末の「文学フリマ東京」って祭りがある。自分らで発行してる文芸誌『現代人第四号』に寄せた文章、「現代人宣言」。それに恩師と友の言葉。拝啓、文学さまへ。足掛け七年、俺の人生綺麗に狂わせたあんたに、最大限の愛と憎しみを込めて。

 

祭りは魂ひとつ鎮めるためにある。虚しい旅もこれでお仕舞いで、生まれ変わって、晴れやかな顔で、あんたにきっとまた会いたいと思う。